誰もいない森で木が倒れたら、音はするでしょうか?

If A Tree Falls In A Forest And No One Is Around To Hear It, Does It Make A Sound?
誰もいない森で木が倒れたら、音はするでしょうか?


この問いは、とても「哲学的な問い」ですよね。あなたはこの問いにどのような回答をするでしょうか。誰もいない森で木が倒れたら、はたして音はするのでしょうか?それとも音はしないのでしょうか?

多くの人は「誰もいなくても当然、木は音を立てて倒れる」と答えると思います。

でも哲学的な答えを言うと違うのです。答えは『音はしない』となるのです。テストで言いますと「誰もいない森では木が倒れても音はしない」と答えると100点!となるのです。

前回と前々回の記事でも触れたように量子力学では、観察者が観察するまですべての可能性が存在しているという事なのです。つまり、観察者が観察(測定)するまでは多数の可能性が同時に存在していて、測定した瞬間にそのうちの一つに固定されてしまうのです。

つまり2重スリットの実験でも明らかになったように、森の中で誰かがいたら(観察者)、木の倒れる音は当然します。倒れる音はします。しかし、森の中に誰もいなければ音はしないのです。これは2重スリットの実験により実際にすでに証明されているのです。

えっ!?信じられない?では、森に確かめに行きましょう!と言いたいところですが、観察者がいたら音はしなくなるので無理なのです。誰もいないから音はしない・・・それだけなのです。

頭が変になりそうになりますよね。大丈夫です。実は科学者も物理学者も「なぜそうなるのか?」には答えられないでいるからです。その道のプロである専門家の方々も、今も頭を抱えているのです。

日々私たちが見ているこの世界は人間という生物の感覚器官が捉えられるもののみ、その器官が認識する形に沿って存在しています。私たちが 「木が倒れたら普通音がするでしょ」という共通の認識を持つのは人間はみんな同じような器官を有しているからです。だからかなり似通った、共通した見方でこの世界を見ることが出来ているのです。

しかしそもそも「音」というのは本当にこの世界に存在しているのでしょうか?そこから疑問が生じてもきます。人間に聞こえる音である可聴周波数も、実は限りがあるからです。人間にはイルカやコウモリの会話は聞えませんし、犬笛も聞こえません。ごく一部の周波数しか聞こえていないのです。

話を戻しますね。地球上で木が倒れた時には空気の振動が起こりますよ。その空気の振動を人間が受けた場合、音として受け取っているだけな訳なのです。音というのは受け取る側がいてはじめて存在すると言える所以です。

ですから「私たちの常識こそ疑うべき」なのです。自分中心では観えてこないのです。聴こえてこないのです。私たちの固定観念が私達を邪魔しているからなのです。私たちの無限の可能性を邪魔しているのは、実は私達自身が作り上げた固定観念だったのです。

つまり私たちが言うところの常識こそが非常識なのかもしれないのです。今後いろいろな事が私たちに明らかになってくると思います。きっと「噓でしょ!?」と、あなたが目をぱちくりとさせて、時には怒り出すくらいに驚くようなことも徐々に明らかになってくるでしょう。

頭は柔らかく。心も柔らかくです。そうすればいつでも笑顔でいる事が出来るのですからね。

ヴィジョン / Vision
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