「影(シャドウ)」という心理学用語が、人生の謎を解き明かす!

ユング シャドウ

あなたは「影・シャドウ」という 心理学用語を聞いたことがあるでしょうか?この「影(シャドウ)」という心理学用語が、実は人生の謎の多くを解き明かしてくれるのです。では早速、その影とはシャドウとは何なのか?を見ていきましょう。

心理学者ユングが提唱

心理学における「影(シャドウ)」という概念を打ち出したのは、1900年代から現代に至るまで大きな影響を残した、スイスの心理学者のカール・グスタブ・ユングです。

ユングが唱える「シャドウ・セルフ」とは、自分自身で否定し抑制しながら表から遠ざけ、“無意識”の領域に追いやった自己・自我のことを指します。つまり、自分自身で受け入れることができず、無意識の中に埋もれた「もう一人の自分」とも言えるものです。

一般に光があたってできる影のように、その人の心の影の部分をさします。一般的な影が物に陰影を与えるのと同様、影はある人の暗く否定的な側面を示すと同時に、その人に深みと奥行きを与えます。

影は、一般的にその人の心とは対立するものです。その統合はそうたやすいものではありません。たいてい、自分自身のものとは感じません。他者にその要素をみる「投影」という機制が働くことが多いのです。

深層心理に迫る「シャドウ」という概念を解説!海外のtiktok(ティックトック)でにわかにトレンドになっているのが、「shadowwork」(シャドウワーク)というハッシュタグ。心理学の概念に基づいたセルフケア法を指し、現在の総動画再生数は228億回にのぼります。

他人への投影や同族嫌悪に注意

シャドウの注意点は、自分が目を背けたいネガティブな部分を他人に投影し、同族嫌悪を抱いてしまうことにあります。これは、ついイラっと感じてしまう人や、「合わない」と感じてしまうグループ、不快感を感じてしまうSNS投稿、いつも人と喧嘩になってしまう“地雷ポイント”に共通するパターンや傾向が、実は自分自身の受け入れがたい個性や特徴だという捉え方です。

つまり、人に対して“苦手”と感じてしまう原因は、相手ではなくむしろ自分自身にあるということなのです。

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、他人のどのような部分に対して不快感や怒りを抱くのか、そして自分には共通した特徴や行動パターンはなかったかに目を向けてみましょう。

「シャドウ」は人生の謎を解き明かすカギ

ですからシャドウは人生の謎を解き明かしてくれるカギなのです。シャドウを認知することと同じくらい大切なのは、排除しようとせずに自分の一部として向き合うこと。シャドウを力づくで抑え込んだり、自分から切り離そうとすると、心のバランスが崩れることもあります。

シャドウとの対話には、負の感情が伴うこともあります。できるだけ俯瞰することを心がけ、もう一人の自分に耳を傾けることを意識することで、新しい発見や成長に繋がるはずです。

あなたが嫌いな人それが「シャドウ」となって存在しているのです。あなたの嫌いな人が、あなたの嫌いなことが、あなたの映しとなって表れているのです。そのシャドウを映しているのは、自分の心なのです。ですから、シャドウは人生の謎を解き明かしてくれるカギなのです。相手のせいではなかったという事なのです。

これは一般常識とは真逆な考え方ですから、特に感情が高ぶっている時には理解不能です。「だって!あいつが悪いんだもん!」と影・シャドウを責める自分に戻ってしまうからです。でもまさか自分の嫌いな奴は自分が生んでいたなんて・・・。でもだからと言って自分の影を責めたらどうなるでしょうか?それは自分を責めているのと同じことなのです。自分も影も実は一体だという事に気が付いたら、人生は大きく変わります。大きな人生の階段を登ったことになるのです。人生は深い・・・。

ヴィジョン / Vision
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